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NEWS(お知らせ)令和7年度「みらいの「教員育成プログラム」「教員基礎探究」学校実習①が行われました。

2025年6月13日

 北海道教育大学釧路校では,高等学校段階から教員の仕事を理解し,教員になるための素養を高めるとともに意欲の高揚を図る「みらいの教員育成プログラム(高校2年次:『教員基礎』,高校3年次『教員基礎探究』)」を北海道教育委員会と連携して実施しています。
 2025年度は,高校3年生14名が2024年度の「教員基礎」に引き続き「教員基礎探究」に参加しています。第3回,第4回学校実習(附属釧路義務教育学校前期課程)が行われました。今回は,その内容についてご紹介します。
 3年次で実施する「教員基礎探究」と2年次で実施する「教員基礎」の学校実習には,大きな違いがあります。それは,「教員基礎」では観察が中心であったのに対して,「教員基礎探究」では授業(交流活動)を実施することです。今回の学校実習では,高校生が前期課程の2年生と3年生に配属され,子どもたちを相手に高校生が考えた交流活動を実践しました。
 交流活動の内容については,第2回の教員基礎探究(5月24日)で考えてきました。初日の9日(月)には,配属学級で子どもたちの様子を実際に観察し,放課後には学級担任の先生方から考えてきた内容について様々な助言をいただきました。それをもとに再度取組内容や説明方法を考え直し,2日目の10日(火)には修正した内容で模擬授業を実施し,5時間目に交流活動を行いました。交流活動の内容は,クイズやなぞなぞ(色々と工夫がされていました),なんでもバスケット,(足し算)じゃんけん列車,伝言ゲーム,ひらめきゲーム,連想ゲームなど様々でした。
 交流活動が終わった後には,「子どもたちが喜んでくれてよかった」,「仲良くできた」と手応えを感じたようでした。一方で,「前で話すことはプレッシャーがあった」,「イメージしたとおり進めることは難しかった」,「仲良くしてほしいと思っていたが子どもたち同士で競争になってしまい,めあてとずれてしまった」,「説明したことを伝える難しさを感じた」といった教師が日々取り組んでいることの難しさへの気づきを得ることができたようでした。
 放課後には,学級担任の先生とふりかえりを行い,交流活動に関してコメントをいただいたり,観察した授業や高校生の教職に関する質問に答えていただいたりしました。実際に実践したこと,観察したことをもとにした話に前のめりになって聞いている高校生の姿が印象的でした。
 今回の授業では,高校生が自分で考えたことを実践すること,それに加えて,現職の先生方から色々な話を聞くことを大切にしていました。授業や子どもたちとのかかわるときの思いや願い,教師として大切にしていることなど,高校生が見ているだけでは気づかないことを聞くことにとても意味があると考えています。現職の先生方の話を聞く経験を通して,高校生が教師になってこんな授業をしてみたい,子どもたちとこんなかかわりをしてみたい,話してくれた先生のようになりたい,こんな教師になりたいという期待やあこがれをもつ機会になればと考えています。
 次回は,今回の実習をふりかえり,次の実習に向けての準備をする予定です。「教員基礎探究」を通して,教職についての理解を深め,教職の魅力について知ってほしいと願っています。

①配属学級での自己紹介(初日)

②配属学級での授業観察,学習支援(初日)

③交流活動に向けた学級担任の先生との事前打ち合わせ(初日)

④学校の委員会企画への参加,交流(2日目)

⑤修正した内容の模擬授業(2日目)

⑥給食指導への参加(2日目)

⑦配属学級(2年生)での交流活動(2日目)

⑧配属学級(3年生)での交流活動(2日目)

⑨学級担任の先生との省察と全体交流

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